よくある質問【売却編】不動産鑑定と査定は何がちがうの？
不動産相談所 売りたいQ.不動産の売却を考えているのですが、鑑定と査定は何がちがうのですか？
A.鑑定と査定は主に次のような違いがあります。
不動産鑑定とは
鑑定とは、不動産鑑定士という国家資格を持った人が「不動産の鑑定評価に関する法律」に基づき適正な価格を示すことをいいます。
鑑定は、主な目的として、銀行や税務署、裁判所などの第三者に対して適正な価格での取引であることを証明するために利用されます。
鑑定評価は不動産鑑定士の独占業務なので、不動産鑑定士以外は「鑑定」という名称を使って不動産の価格を算出できません。
不動産査定とは
査定とは、不動産会社が不動産を売却する際に適正な価格を示すことをいいます。
ただし査定価格で必ず売却できるというわけではなく、不動産会社によって価格に差が出ることがあります。
どのような目的で依頼するか
誰が評価をするか
によって異なります
Q.不動産を少しでも高く売却してほしい場合は
たくさんの不動産会社に査定してもらった方がいいんですか？
A.査定価格が高いからといって
必ず高く売れるとは限らないんです…
不動産査定価格の決め方(福栄不動産の場合)
- 固定資産評価額、路線価格等の公的な資料に基づく価格を参考にする
公的に評価された不動産の価格は、査定価格のひとつの基準となります。
このような公的な価格は、不動産鑑定士の鑑定評価を基にしています。 - 不動産の現状を参考にする
売却希望の不動産そのものの現状を査定価格に反映させます。
例えば、住宅売却の場合、直近にリフォームをしている場合はプラス評価になります。
逆に築年数が新しくても管理ができていなくて痛みが激しい場合はマイナス評価になります。 - 需要と供給を参考にする
①、②で算出した価格に対して、需要と供給のバランスを見て価格を調整します。
需要＞供給の場合、すぐに売却できる可能性が高いので相場より割高に価格設定します。
需要＜供給の場合、売却に時間がかかる可能性が高いので相場より割安に価格設定します。
不動産の査定価格は、依頼を受けた不動産会社から見た
不動産の売却予想価格ともいえます
最終的に売却価格を決めるのは不動産の所有者様、売主様です
不動産会社はあくまでアドバイスするのみです
不動産屋のぼやき…
売却価格が高くなるほど、不動産会社が受け取る仲介手数料は比例して高くなります(※)。
ですが、仲介手数料は成功報酬なので売買が成立しないとお金はいただけません。
そのため、いくら査定価格を高くしても売買が成立しなければ報酬は０円です…(涙)
(※)法律で計算方法、上限が定められています。
査定価格が高いからという理由のみで不動産会社を決めるのは危険です。
いくら査定価格が高くても、売却できなければその間、売主様の負担は続きます。
長期間売却できていない不動産は、不動産購入を検討している方からするとあまり良い印象を持たれません。
査定価格はもちろん重要ですが、さらに重要なのは「販売力」があるかどうか。
インターネット広告、チラシのポスティング等の情報発信に力を入れているかどうか
地元企業や金融機関とのつながりがあるかなども不動産会社選びの基準にしてみてください。
